巷で話題となっている水素水。簡単に言えば、「水素を飽和状態まで溶かした水」のことで、成分は水と水素です。水素には、活性酸素を除去する抗酸化作用や、抗炎症作用、代謝の向上、乳酸の抑制、血流の促進などの働きがあり、アンチエイジングや生活習慣病の改善・免疫力向上による疾病対策効果があると言われています。
これまで水素水は民間療法のひとつと捉えられてきましたが、最近では科学的な効果実証が進められています。様々な大学や病院で臨床試験が実施され、NASAも水素水について研究しているそう。医学的にも、水素が持つ活性酸素除去効果が、さまざまな病気の遠因になる活性酸素への有効な対策になるとして、注目されています。
水素水とは、その名の通り水素を溶かした水のことです。テレビや雑誌などで目にしない日はないほどの人気と注目を集めています。そんな水素水ですが、実は現在水素水の明確な定義や基準は定められていません。つい最近の2015年まで日本分子状水素医学生物学会が設けた「水素を0.08ppm以上含んでいる水が水素水」というのが水素水の基準として考えられていましたが、今は基準という基準が設けられていないのです。そのため市販品として販売されている水素水製品は、口当たりはもちろん水素水としての効果の有無もバラバラです。
ただ、効果の有無を確認できる指標となるものが1つあります。水素が含まれている量を示す「水素濃度」です。
水素濃度とは水中に含まれた水素の濃度のことを言います。前述したように水素水には明確な定義が定められていないため、現在販売されている水素水製品の水素濃度はまさにピンキリの状態です。
基準こそないものの、0.08ppm以下の水素水は効果が期待できないというのが定説です。それに加え、水素水は1.57ppm以上の濃度になることはありません。それをふまえると、効果の得られる水素水は水素濃度が0.08ppm~1.57ppmの範囲内にあるもの、ということが言えます。この範囲をひとつの目安として意識するようにしましょう。
体に良い効果をたくさん与えてくれる水素水ですが、飲み方によっては効果を十分に得られなくなる場合もあります。それは以下のようなケースです。
水素分子は、現在確認されている分子の中で最も小さな分子だとされています。そのため、コップに注いだときから水素はどんどん失われていき、それに伴い水素水として得られる効果も減少していくのです。
十分な効果が得られる水素水のラインが、「注いでから1時間」です。それ以上経つと効果が弱まり、3時間も経つと水素濃度は本来の量の半分になるとまで言われています。
水素水は、基本的に常温で飲むようにしましょう。冷やして飲むと体が冷えてしまい、せっかくの代謝促進効果の妨げになってしまうからです。もっとダメなのが、沸騰させてしまうことです。水素水を沸騰してしまうと、水素がみるみる抜けただの水に近い状態になってしまいます。
水素水を選ぶ上で、水素濃度以外にチェックしておきたい部分があります。それは「硬度」です。水素水製品のパッケージには「硬度◯mg/軟水(or中硬水)」と記載されています。これをチェックしておけば、その水素水の飲みやすさや得られる効果がある程度把握できてしまうのです。硬度が低い水のことを軟水、高い水のことを硬水と言います。
現在国内で販売されている水素水製品は、軟水か中硬水の状態で販売されているものがほとんどです。日本で出荷されているミネラルウォーターがほぼ軟水で、しかも全国の水道水の硬度の平均が50.916mlとかなり軟らかめなので、軟水もしくは中硬水である水素水製品は特に違和感なく飲めるでしょう。
ちなみにWHOが定めている軟水・硬水の基準は以下のようになっています。
軟水と硬水にはそれぞれ特徴があり、メリットと言える部分もいくつも持ち合わせています。軟水と硬水が持つメリットを見てみましょう。
上に紹介したように、軟水と硬水にはそれぞれにメリットがあります。飲みやすさも違えば、飲んだ後に得られる効果にも違いがあります。水素水を選ぶ際は、自分の体調や水素水に対する目的やこだわりを考えた上で、その製品が軟水なのか硬水なのか確認することをオススメします。
そこで、軟水が適している人と硬水が適している人を大まかに分けてみました。ぜひ参考にしてください。
水素水の効果が知られ、人気が高まるとともに出回るようになったのが粗悪品です。「自分の病気に水素水が働くか試したい」「効果の高い水素水を探している」という消費者の気持ちに付けこみ、水素水とは名ばかりの粗悪品を販売していた業者も存在します。
実際は水素量が少なかったり、まったく水素が含まれていない、いい加減な製品も少なからず流通しており、悪質なものでは「ただの地下水に『天然水素水』のラベルを貼って販売していた」「水素水研究の権威である大学教授の論文や名前を勝手に使い、信用をもたせようとした」という業者が、消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けたケースもあります。
水素水は無色透明・無味無臭なので、水素濃度を検査しない限り、ユーザー自身が本物かどうかを判断するのは非常に困難です。つまり、本物の水素水を手に入れるには、信頼できるメーカー選びが重要になります。そのために、水素水の知識を身につけ、正しい選び方を身につけておきましょう。
様々な病気の遠因となる活性酸素。水素には活性酸素の除去効果があると言われ、医学の世界からも注目されています。さらに水素は、食品添加物として厚生労働省にも認められており、副作用や過剰摂取の心配もありません。そんな水素水で改善したという疾病や疾患と、改善効果をまとめました。
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最も注目すべきは、やはり水素の濃度。水分中にどのくらい水素が含まれているかは『水素溶存濃度』と呼ばれ、生成方法によって左右されます。濃度を維持するために、どのような工夫がされているのか解説します。
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