ここでは、水素水が糖尿病に与える影響や効果について解説しています。
糖尿病は、血糖値を下げるほぼ唯一といわれるホルモン「インスリン」の分泌量が低下することで起こる病気です。
インスリンは、血中の糖を体脂肪として取り込んで血糖値を下げる働きがありますが、この量が減ることで血糖値の調整がうまくいかず、高血糖の状態が続いてしまいます。この状態がさらに続き、常に高血糖になってしまうのが糖尿病です。
インスリンはすい臓のβ細胞で生成されるのですが、この細胞は非常に酸化ストレスに弱く、活性酸素の増加はすい臓の機能を低下させ、インスリンの分泌量を減少させます。
糖尿病になると、糖尿病そのものよりも、合併症として起こってくるさまざまな病気のほうが心配です。合併症には糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害などが挙げられます。
基本は、血糖が血液中の赤血球や酵素などとくっついて血管の壁を傷つけます。その血糖はさらにタンパク質と反応することで糖化が起こり、動脈硬化へとつながっていくのです。結果、糖化が起こる時には大量の活性酸素が生まれてしまいます。
糖尿病までの過程で悪影響を与えているのが、活性酸素です。特にインスリンを分泌する重要な器官であるすい臓のβ細胞は、活性酸素に非常に弱いと言われています。
つまり、水素水に含まれる水素がそれを除去することは、機能低下を防ぎ、落ちた機能の改善に効果があると考えられているのです。
糖尿病の治療は、これまでは血糖値をコントロールすることが中心で、すい臓を刺激してインスリンを増やす薬やインスリン注射で補う治療がほとんどでした。
ただ、近年、すい臓のβ細胞を保護し、負担を減らすという方法にシフトしてきているそうです。
この方針の変更により、水素水の活性酸素除去力にも注目が集まってくるかもしれません。まだ補助的にという扱いではありますが、クリニックなどで取り入れている先生もいらっしゃいます。
さらに、症状が進んだ状態で血液がドロドロし、動脈硬化へまっしぐら…という状態でも毎日水素水を取り入れることで、少しずつ血液がサラサラになっていくなど効果が期待できると考えられます。